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お彼岸に


 沈丁花

 花の季節だ。
 木蓮、山茱萸、雪柳も咲いた。

 バイトが一区切りついたので帰省した。ちょうど彼岸に入る日。
 玄関に植えられた沈丁花が満開。ときに良い香り、ときに洗剤?と感じられるような濃い匂いを放っていた。
 門を挟んで反対側にあるのはハナモモの木。こちらはまだ蕾が小さく固く締まっている。

 「あのハナモモはお父さんが庭の手伝いしとる時に枝を貰って来て挿し木にして植えただよ。」
 母によると、庭の紫陽花も椿も、亡くなった父が挿し木にして育ったものだそうだ。赤い椿も帰ったその日が満開のようだった。

 3月23日が父の命日だ。
 「お父さんのお通夜のときに、あのハナモモが満開だっただよね」
 と母が言った。
 わたしは全く覚えていない。
 父と母は、仲が悪いことはなかったが、特別良かったとは思えない。それでも、そういうことを母は覚えているのだ。

 春分の日には、父が今年17回忌というのでお寺の法要に行った。参加者は高齢者が殆どだが6,70人はいたのではないか。坊さんの念仏を聴き、順番に焼香し、一緒に念仏を唱え、まだ40過ぎという若い坊さんの講話を聴く。坊さんの話は40分も続き、頭をこっくりこっくりする爺さん数人や「はあ~」とため息をつく婆さん。

 大福ぼた餅いちご

 お彼岸なので近所の和菓子屋に行く。もう70近いご夫婦がやっている小さな和菓子屋。いつもヒマそうであるが、この日はさすがにお客さんの姿が絶えなかった。母が適当に見繕って買った。わたしにはあんこぼた餅と苺大福。母はきな粉のぼた餅と草餅。きな粉ぼた餅にはあんこが入ってなくて、「これなら糖尿にも安心でいいやあ」と母は言った。けれども仏様にお供えしたあんこぼた餅、それからお寺で貰ったあんぱんが、翌日には母のお腹に入るのだ。


 花桃

 再び名古屋に戻る前に、ハナモモの蕾が、その変化がはっきりとわかるくらいに膨らんだ。
 父の命日には満開とはいかないが、いくつかの花は開いているだろう。



 

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isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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