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イチジク 蝉

 散歩コースに、一本イチジクの木がある。

 誰の土地だかわからないような斜面の草っぱらに、もうけっこうな大きさである。
 緑色の実がいつくらいから目につくようになったか忘れてしまったが、ある日、あのまったりと濃い香りが微かに鼻に来たので気が付いた。

 イチジクは好きな果物だ。
 好きな果物を3つ挙げろと言われたら、イチジクは入れる。あと二つは非常に迷うが、桃とりんご辺りだろうか。
 イチジクが好きになったのは、けっこう大きくなってからだと思う。小さい頃はあまり食べた記憶もない。
 あの香りと甘さ、見た目も含めて、あれは女性好みの果物に思える。
 熟れたイチジクは、皮を丁寧に剥いてそのまま食べる他、ヨーグルトに入れる。他にもバナナとかキウイとか、ヨーグルトと合うと言われる果物は色々あるが、私はイチジクが一番合うと思っている。この組み合わせが、もっとも相乗効果というものを発揮すると感じている。
 イチジクはジャムにしても美味しい。ジャムにすると、なんとなく異国っぽい風味を思う。

 まだイチジクの実は固い緑だが、これから膨らんで、どんどん香りが強くなり、色づいていく。
 あの木が誰の物でもなければいいのに。そしたら、斜面を登って採っちゃうのだ。 


 イチジクの近くには、ミントがバーッと生えている。
 そちらはもう勝手に失敬して、三つ四つ、毎朝摘んでくる。それを夕食時の飲み物に入れるのだ。

  JIN glass

 これは炭酸水、氷にジンが入っています。ほぼ毎夕飲んでいるそれへ、朝のミントを少しもんで入れる。
 ほんとうは、レモンやライムを使えばお店で出すようなものができるのだが、ライムなんかは高いし、自分だけならミントでいいやということに落ち着いた。
 ジンを入れない時もミントは入れる。見た目が涼しげになる。ジン入りならいっそう、一人の夕食にも気がのる。


 セミ ①
 少し酔いながら、外でバタバタいうので目をやると、油蝉がベランダの隙間から入り込んでしまい、けれどもそのそれ程狭くはない隙間からうまく出られない様子でもがいている。
 捕まえて出してやるかと思ったが、しばらく眺めていると、ジタバタするのを止めて、足をもぞもぞ動かしながら、コンクリートの絶壁をゆっくりゆっくり登り始めた。「お、がんばるか」と、そのまま彼の体力と意思に任せることにした。もし途中で力尽きてへたったら、その時手を貸してやろう。

 だんだん薄まってくるジンを飲み、また飽きもせず寅さんを観、夕食を食べ・・・

  セミ ②

 いつの間にか油蝉は登頂に成功していた。体力をかなり消耗したのかどうか、じっとして休んでいるようだった。

 少し目を離したあいだに、油蝉は消えていた。


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Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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