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化身


 龍角散のど飴を舐めようと思い袋から二粒取り出したところで何事か思い出し、飴を小皿にとりあえず置いて何事かを片付けました。

 そのままのど飴のことはすっかり忘れて、あ舐めてなかったと気づいたのは、夕食を食べたあと。

 もう舐めたい気持ちはちょこっともありません。小皿にそのままにしました。


 普段飲料用の水は買って来ているのですが、腰が悪くなってからその負荷がきついので、水道水をペットボトルに入れ一晩冷蔵庫においたもので我慢しています。
 寝る前に、夜中に起きたときに飲む水を用意しようと思ったら、ペットボトルが空でした。
 仕方ない。私は氷をグラスにいっぱい入れました。飲みたくなるだろう頃には、ちょうどよく溶けているでしょう。
 氷を入れたグラスは水滴が付いて、そのうちグラスの下に小さな水たまりができます。コースターなどありません。と、私の眼に龍角散のど飴を乗せた小皿が入りました。飴をわずかに横にやり、そこへグラスを乗せました。


 夜中に私は珍しく目を覚ましませんでした。


 翌朝起きて、グラスの水を飲もうと小皿へ寄ると、ちゃんと氷は水になり、小皿の中にはちゃんと水たまりができていました。
 その水たまりは、うっすら色が付いていました。皿は薄緑ですが、水はほんのり茶色というか。
 龍角散のど飴の姿がありません。
 龍角散のど飴は、そうです。グラスからできたほんの少しの水分に、溶けてしまったのです。

 うっすら色づいた水を、私はグラスの中に加え、飲みました。
 ほんのり甘くて、わずかに薬っぽいような味がしました。


 飴は水に溶けるという話。



 

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名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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