よかった

 いまごろ観た。映画『蒲田行進曲』はよかった。

 もともと舞台の脚本だったのを映画化したからか深作欣治の策なのか、演技は大袈裟だがそれもいい。
 つかこうへい、面白い話作るなあ。ラストもぱあっと良かった。
 流れる曲は、桑田圭祐作詞作曲・中村雅俊歌う”恋人も濡れる街角”

 今や熟年もしくはそれ以上にもなっている俳優たちの若い頃を観るのはおもしろい。
 主演の松坂慶子と平田満はあんまり変化無いように思ったが、主演ではなく助演だった風間杜夫はじめ、友情出演の千葉真一や真田広之、結構出てくる脇役の萩原流行。
 エンデイングロールもじっと見ていたら、酒井敏也という名前が出てきた。粘土細工が得意なハゲのおどおどした芸風?のあの人。「まこと」という役で出ていたらしいが、わからなかった。ヒトに歴史ありだなと思う。


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 図書館で借りたNHKアーカイブス『あの人に会いたい』を観る。

 大1巻に収められているのは、
 湯川秀樹、田河水泡、遠藤周作、東山魁夷、柳家小さん、川端康成、榎本健一、松下幸之助。
 大した人たちだ。

 大した人たちの喋っていることより、喋っている時の顔・表情が興味深い。それぞれさすがに面白いが、やはり一番は川端康成だろうか。干からびたネズミみたい。この人が、岡本かのこや三島由紀夫なども見出し、ノーベル文学賞も取り、受賞の4年後に自殺した。  


 喋っていることも所々耳に入ってくる。
 遠藤周作は腎臓かどこかが悪くて、3年くらい闘病し、他人と喋るのもおっくうになってきて、九官鳥とだけ喋っていた時期があったそうだ。
 そういうことを経験して身に付けたのは、マイナスをプラスに変える。身体的マイナス、性格的マイナス、様々なマイナスをなんとかプラスに変えていこう。そして、他人を見るときも、相手のマイナスだと見える所にプラスの要素があるんだと思うようになったと。

 聞けばまあそうだろうと思えるが、これは忘れがちな事である。

 今腰痛で期限なしの完全休業にいるわたしは、遠藤ほどの身体的マイナスの中にはいない。それだけ大きなプラスへの転嫁もできないだろう。頭の中もにぶり曇っているから、ちょっとしたプラスも見つけられるかどうかわからないが、そういう希望の端っぽをつかまえる可能性はあるということだ。

 少なくとも、腰痛持ちの人の「死にたくなる」という思いは、完全健康体だったころの自分より、自分に引き寄せてわかるようになりました。




 

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Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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