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てっちゃん



 朝の散歩をしていたら、登校中の男子中学生の後姿をとらまえた。


 私服だったら小学生と間違えられるに違いないという身長。小さいが細くはなくて結構しっかりした骨格。
 
 
 てっちゃんだ、と思った。


 その体つきだけでなく、歩き方がてっちゃんそっくりだった。かなりな内またで、歩幅が小さい。
 なんとなくうつむき加減にゆっくり歩く。


 てっちゃんは、私が昔々に受け持った男の子だ。
 5,6年生の2年間付き合ったそのクラスは、15人中男子5人に女子10人という構成で、それだからか男の子たちは休み時間など、けっこう固まってつるんでいる感じだったのだが、てっちゃんは割と一匹狼というわけでもないが、一人で別のことをしていることも多かった。
 一番小柄な女の子より小さかったけどバスケが好きで、よく体育館にいた。
 てっちゃんと1対1で戦ったり、シュート合戦をしたなあ。


 てっちゃんのことを思い出していたら、するするといくちゃんが出てきた。

 いくちゃんはてっちゃんと同じクラスの、いつもニコニコしていて面倒見がよくとても性格の良い女の子。
 彼らの卒業式の日、田舎の学校ではよくあることなのかどうかわからないけれど、担任だった私はいくちゃんの家に泊まらせていただくことになった。

 お風呂をよばれて、いくちゃんの部屋に並べられた布団で寝させてもらった。
 
 電気を消した部屋で、隣の布団に入ったいくちゃんは、「わたし、てっちゃんが好きなんだ」と言った。

 てっちゃんいいよね、って私は言ったんだったろうか。。。それほど話は長くならずに二人とも寝てしまったことは覚えている。



 
 いくちゃんの家はご両親が先生で、上のお兄ちゃん二人も先生になり、そしてだいぶ前だが、いくちゃんも先生になったと風の噂に聞いた。いくちゃんならいい先生になっているだろう。

 
 てっちゃんはどうしたかな、と、ちょっとだけ思った。







 

 


 

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名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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