眠れぬ夜に


 夜中の1時過ぎに目が覚めて、眠れなくなってしまった。めずらしいことだ。


 明かりを点けて本を読むのも気が乗らない。明るくするとまた眠れなくなりそうだし。
 ラジオを聴くのもなあ、音要らないしなあと考えながら、布団の中でしばらく、30分くらいかゴソゴソしていたが、どうにも眠れず。寝返りを打った際になんとなく自然な感じで、手がラジオを点けていた。

 
 流れてきたラジオ深夜便。聞き覚えのある声。あまり聞く気にならない北の富士勝昭が、北海道の親方連中もっとしっかりせい!などと、ほんとに聞く気が起こらない話をしていた。
 目の周りは眠たいのに、頭がぼんやり熱くてやっぱり眠れない。北の富士の話ではなんともならない。


 2時台は77歳のチェリストの男性のインタビューだった。
 静かな声がいい。

 そのうち、彼の演奏するチェロが流れてきた。
 サンサーンスの白鳥。
 ♪タ~ラ~ラ~ ラ~ラ~ラ~ラ~
 言葉の無い曲の力というものを改めて感じました。

 熱さを帯びていた自分の脳みその芯の方からゆっくりと、固まっていた何かがとろりと溶けていく感じ。
 マッサージもされていないのに力が抜けて、ああこんなにもリラーックス。

 だいたいチェロという楽器の音もとてもいいものだ。

 少し話を挟んで2曲目が流れてきた。ああ、これもいい…と思ったはずだが、何の曲だったか覚えていない。トロイメライだったかな。寒い時期に似合う曲だったような。。。


 いつしか再び深い眠りに落ちたようで、次には雨模様の薄暗い弱弱しい朝の光に目を覚ました。


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isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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