I want to speak English ,but・・・

 先日の朝散歩、もう少しで家に帰るという所の横断歩道で止まっていると、背後からにゅうっと来たでかい人に「おはよーございまーす!」と声をかけられた。


 びっくりしながらおはようございますと返すと、「元気ですか?」とでかい声で聞いてきたので「「元気です!」と元気よくかえした。

 その人は、浅黒い肌色の60歳位の外国の男性だった。


 横断歩道を渡ってそのまま家の方へ向かおうとすると、またもや背後から「Can you speak English?」

 振り向きながら「ちょっとだけ」と答えると、その外国人男性は何だか知らんが私と一緒に歩き始めてしまった。


 
 聞くところによると、彼はパキスタン人でもう名古屋に15年住んでおり、奥さんはパキスタンにいる。中古車を買い付けて、パキスタンで売っている。そして、正しい年齢は45歳だった。名前はアラジン?とかなんとか・・・ 着ている服も中古というか誰かのおさがりみたいに見えたけど、本国ではそれなりにrichなのに違いない。


 アラジンは私にも色々聞いてきた。子供はいるのか、仕事は何、お父さんは元気か、など。

 もうしばらく英語に触れていないので単語がなかなか出てこないが、喋るのが久しぶりな私にとっては楽しく感じられた。

 けれども、アラジンは何かというとスキンシップをして来るので、ちょっと腰が引けたのも事実。

 「旅行が好きだ」と言えば「OH!わたしも!」と言いながらグウっと肩を抱き、「歩くのも好きだ」と言えば「いいねえ!」と言いながらギュウっと腰を抱く、というように。

 アラジンはもう15年も名古屋にいるというのに、日本に友達はいないと言った。家族とも離れているしきっとlonely なんだろう。だからちょっとばかし会話ができるやや若いおばさん(私は朝散歩メンバーの中では若者ともいえる)に会って、嬉しくなってしまったに違いない。



 アラジンが一緒に歩いてくるので予定よりもかなり大回りをして、「私はもう帰ります」と言うと、アラジンはジャージのポケットから携帯を取り出して「番号おしえて」と言った。「私は電話で話すのが苦手なのでNOです。I’m sorry」と言うと、「NO!NO!NO!時々話すだけだからだいじょうぶよ!」と言う。


 私は若いころは特に電話で話すのが苦手で、なんの用件もないのに話すということはなく、何か用事があって友人に電話したとして、それについて話し終わると速攻で電話を切っていた。今ではだいぶ良くなったが、それでもだらだら話すのはできない。(例外は敬老精神で母と話すときだけ)


 英語で喋りたい気持ちはあるが、やっぱり私は断った。


 アラジンは次いつ会えるかと聞いてきたので「明日から旅行に行くから I dobn't know」と嘘をつき、明るくさよならした。



 家へ戻る道すがらアラジンとのやり取りを頭の中で振り返ってみると、「やっぱり電話番号教えないで正解だった」と思った。

 私は「結婚してないけどBoy friendと一緒に住んでるよ」と、そんな嘘もついたのだが、それを聞いたアラジンは「一日なんかい愛し合う?」などという質問をしてきた。

 これは初対面で gentleman がする question ではないでしょう。しかも こんなearly morning に。パキスタンでは普通なのか?


 
 その後2,3日アラジンに再会しないように気をつけて歩いていたが、もうまた会っても大丈夫かなと思えてきた。 またそんな質問してきたら、それはちょっとrude だと思うよと毅然とした態度で言えばよい。


 
 しかし片言でちょっと英語を使っただけでも、脳みその違う所が刺激される感覚を覚えて、やっぱりまた勉強しようかなあと思えてきた。そのことだけでも、アラジンよ、ありがとう。





 



 

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isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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