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虫へのあこがれ

 玄関を出て数歩歩いたコンクリートの所に、カナブンの死骸がある。

 それは、数日前からずっとそこにある。

 
 いつか風で飛ばされるか、クモやアリに運ばれていくだろうと思っていたが、もう一週間は過ぎると思うのに、まだ同じ場所にある。

 だんだんと足が丸まって、生前にはきっとつやつやと光っていたであろう緑色の身体は、緑色を残しているものの、その中身はもうからからになっていることがわかる。

 コンクリートでなく土の上だったなら、乾いたカナブンはいつかひっそりと土になっていくのだろう。


 虫って、えらいもんだ。と思ってしまう。

 死ぬときは、他の虫や動物に食べられるか、こうやって悪臭もさせずに干からびていく。

 ああ野生動物だってそうだよ。誰かの栄養になるか、誰の手も借りずに土に返る。


 自分が「いざ死ぬ」という瞬間に、虫になれたらいいのにと思う。

 誰の手も借りず、迷惑かけずに干からびて土になるのだ。


 時期が真冬だったらば、人のまったく行かないような雪山の中に入っていって凍死すれば、腐らずに死んで、雪解けてからゆっくり腐敗していくとしても、人が来ない場所なら迷惑はかからないかな、と思いつく。

 しかし、そのときに、雪山まで行く体力が果たしてのこっているのか。

 それに、自分の身体はうまくなくせたとしても、家や車や雑多な持ち物がいっぱい残る。やっぱり誰かの手をかけることになるのだ。

 人間て、ほんとに面倒。

 身軽というのはかっこいい。

 身軽=smart スマート

 虫はかっこいい。


 

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Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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