懐かしの おいしい

の こ し た  お む す び 

  「秋一番」というのがあるならば、昨日(Sep 8)吹き抜けていたのは、きっと今年の「秋一番」。

  今朝もそのまま さわやかな風が吹いている。

  そこでワタシは思いついた。

  「おむすびを作ろう。」  どこ行くあてもないけれど。


  「握ってから1時間経ったころのおむすびがうまいんだ。」
  セロリ師匠はそう言う。

  何を隠そう 師匠は 名おむすび握り人である。

  塩加減と握り加減が 絶妙なのだ。

  師匠によると、炊き立てを握って、乾燥しないようにラップをする。 1時間ほど経つと 塩がお米になじむ。 しかもまだ、できてからの新鮮さも失わない頃合、 というわけだ。 海苔は食べるときに巻く。

  「だけどなあ・・・」 と、ワタシは思う。

  ワタシの記憶に残る おいしいおむすびは、師匠が言うのとは全然ちがう。


  今日作りたいのは、ワタシの記憶のおむすびだ。

  小学校の時、遠足などで弁当持ちの日に母が作ってくれた、あのおむすびだ。

  おむすび
  まるっこい。 ときにはまんまる。

  小さく見えるかもしれないが、これがけっこう大きい。

  母は、ぎゅうぎゅう握る人だったので、一つが200g位あったと思われる。
 
  それを母は必ず3つ作ってくれた。 梅に おかかに 塩昆布。

  これに卵焼きやらウインナーやらが付くのだから、平均的食欲だった子供のワタシに全部食べられるはずがない。

  おむすびを一つ残すことになる。

  ここでワタシが決め事のように必ず残したもの。 それは、

  塩昆布のおむすびだった。


  遠足から帰ると、午後の4時過ぎ。
  
  これだけ時間が経ったあとに食べて、一番美味しいのは「塩昆布」! なのだ。

  真っ黒く海苔で覆いつくされたおむすびを割ると、塩昆布からご飯に色が移って茶色くなっている 

  塩昆布の塩味もちょうどよく移っている。

  晩御飯までにはまだ間のある頃、まあるいアルミホイルの包みを開いて、この「残した塩昆布のおむすび」が、家に帰った後のワタシのひそかな楽しみであった。 遠足の楽しみの一つであった。

  
  だから、 今日もそうしてみたのだ。

  握って少し冷めてから白いとこが見えないように海苔で覆いつくす。ホイルに包んで7時間ねかせた。

  残念なことに塩昆布がなかったので、仕方なく梅を入れた。


  そして、やっぱり「美味しかった」。 長時間経った後のおむすびも 


  今日再確認したのは、ご飯にへばりつくようにしなしなになった海苔の香りがまた良かったこと。 長くおかれたもの独特のぷわんとする香り。 巻きたての海苔のスワッとくる切れの良い香りにない良さ。 なんというか「人がいいねえ。」と言われそうな、そんな良さがあった。

考えるおむすび
  「考えるおむすび」 という題を付けたい。 

  

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード