カツラ・かぶりもの条例


  日見たもので、心に残ったもの。

  
  街路樹の根元に生えた雑草の茂みに頭を突っ込んで、なにやら一心不乱にワシワシやっている犬。


  その姿は、余計なものが何にもない、と思わせた。ひたすら夢中。

  けれども、その夢中時間は、かなりあっさりと幕を閉じた。

  そいつは飼い犬で、散歩の途中だった。飼い主のおばさんが、紐をぐいっと引っ張ったのだ。

  引っ張られて顔を上げた犬は、「きょとん」とした顔をしてた。

  それがまたマヌケ顔で、引っ張ったおばさんの顔が、なんとも冷たく見えたのだった。


  その時、ワタシは思った。

  「おばさんが犬の耳でも頭につけていれば、あんなふうに冷たくは見えない。それ以前に、あのように”犬の気も知らない”というような態度で引っ張らないのではなかろうか」


  その前に見た、むちゃくちゃ不機嫌そうな表情で歩いていたおっさん。
  例えば、ちょん髷をつけてたり、おさげを2本肩に垂らしてなどいればきっと、苦虫顔の周りに暖かい空気をいくらか醸し出すに違いない。


  「手作りカツラは間違いなく、いい」

  紙と墨などで作るのだ。

  以前から師匠は言っている。

  今日は、その言葉がしっかりとワタシの中で「再確認」「理解」できた日だ。


  ”手作りカツラ・かぶりもの条例”が、施行されればよい。

  イカした国、ニッポン誕生。  


  

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isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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