一日一温泉  別府温泉

  日の『道後温泉』に似てるとこあり、ということで。。。。。


  『大分別府温泉 竹瓦温泉』


  去年の夏、悪天候の中、名古屋から車で走り続けること21時間。

  早朝、へとへとになって着いた別府の地。

  インターを降りて別府の町に入ると、噂どおりに硫黄臭が漂っていた。


  「別府」と言っても、その中には様々な温泉が点在している。

  『竹瓦温泉』を選んだのは、一番歴史のある町営温泉というのと、朝6時半から開くというのはここしかなかったから。

  道後に似ていることの最初の一つは、飲み屋街にあること。
  こちらは道後のような派手派手しい感じの店ではなく、居酒屋とかスナックみたいな店が並んでいた。


  そして、ここに入ったのは正解だった。

  
  まず、入浴客が少ない。
  入っているのは、地元のおばあさんが2,3人が入れ替わり立ち代わり。

  建物は木造で古かったが、掃除が行き届いていた。これも道後温泉に近い。

  受付の小さい部屋には、おばあさんではなく、座敷わらしに似た”お姉さん”が座っていた。(道後はおばあさん)

  入浴料は200円だったかな。安い。

  
  「女湯」の戸を開けて中に入ると、脱衣所と浴場の仕切りがなく、入ったところが2階部分で脱衣所。そこから階段を下りていくと、風呂があった。

  浴槽は「道後」と同じで一つ。大きさはそれほど大きくない。

  しかし、お湯はとてもよかった。

  疲れていたということもあるかもしれないが、熱めのすっきりしたお湯はホント、身体に染み入るようだった。


  お湯に浸かって5分以上は越した位だったろうか。

  ワタシより後に入ってきて、もう身体を拭いている太ったおばちゃんに言われた。

  「そんなに入ってちゃダメダメ!」

  おばちゃんのほうを見ると、さらに言われた。

  「この辺の人はみんなねえ、さあっと入ってサッと上がるんだから!」


  「はい。」

  とワタシは言って、お湯から上がり、一度水を浴びて身体を冷ました。

  そうして、再びお湯に入り、肩まで浸かった後すぐに出て、浴槽の縁に腰掛けていた。

  せっかく気持ちいいのに、2,3分で出ちゃうなんて。もっとゆっくり楽しみたい。


  ワタシは、膝下だけお湯につけていたのだ。

  そしたら、頭上から声が降ってきた。

  「そんなに入ってちゃダメ!!早く出ないとダメ!!」

  さっきの太ったおばちゃんが起こった様な顔をして、2階部分の脱衣所から下にいるワタシを見ていた。

  「ほんとに早く上がらないと。この人も心配してるんだから!」

  そう言って、隣で身体を拭いていたおばあさんを指差した。

  
  ワタシは観念して、お湯から全身上がり、2階へ行った。

  太ったおばちゃんは、まだ言っていた。

  「ほんとに長く入ったらいかん。こないだも救急車で運ばれた人がおった。あの人も他所から来た人だった!」


  『竹瓦温泉』には、4畳くらいの畳敷きの休憩場所がある。

  ワタシはそこで、しばらくくつろいだ。


  太ったおばちゃんが消えたのを確かめてから、もう一度、女湯の戸を開けて入っていったのだった。


  「見られてる」のは、古い温泉地には共通してあるものかもしれない。

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isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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