一日一温泉  道後温泉

  からせめて行こうと思っていた「一日一温泉」ですが、今日はちょっと南へトビマス。

  それは、この温泉に行ったのが、ちょうど1月の今ぐらいだったから。


  『愛媛県 道後温泉』

  「神代の昔から・・・・・」

  と謳われるような、ものすごい歴史ある温泉。

  『坊ちゃん』でも有名だから、知らない人はいないでしょう。

  
  何年も前にここに入ったことのある母は、

  「道後温泉は有名だけど、ただ汚いだけ。」

  と言っていた。

  それに「道後のお湯はいい」なんて話も聞いたことない。

  だから、全然期待していなかった。
  四国に来たんだから、まあ入ってみるか、ってな感じで行ったのだった。
  (人生2回目の”讃岐うどんを食べる旅”の後であった。)


  『道後温泉』は、風俗街、いや歓楽街にある。

  まず、それに驚いた。

  建物は、確かに歴史を感じさせる。
  外観もそうだが、中に入って目にした廊下や階段は、「長年磨きこまれました」という感じに黒光りしている。

  坪庭もいい感じだったし、トイレも和式だがしっかり掃除されていた。

  どこもまったく汚くないが、これは、風呂が問題なのだな。


  そう思って、慎重に脱衣所の戸を開ける。

  ここも木の床で、ロッカーは扉がなく籠が置いてあるタイプのものであったが、全然汚くない。

  「こりゃあ風呂そのものか。」

  浴場に入ると、そこはグレーの色調の石造りになっていた。

  浴槽は、真ん中に楕円形のものが一つだけ。


  階段を下りる感じで浴槽に近づいて見たが、お湯が汚れているということもない。

  浴場も、毛がたまってるとか、ぬるぬるしてる、なんてこともない。

  いたって綺麗だった。

  これは改装したんだろう。
  「道後汚い」という評判がたってしまって、集客が落ちていたんじゃあないかな。


  「汚さ」への不安は消えたのだが、一つ、ものすごく気になることがあった。

  入浴客は年齢高めのご婦人方が、結構入っていたのだが、

  「見られてる」という感じがするのだ。

  ”坊ちゃん”より、見られてる。 

  この時ワタシは石鹸を持っていなかった。

  風呂場に備え付けの石鹸はなかったので、石鹸なしで丁寧に洗ったが、いつどのおばちゃんに「石鹸で洗わないといけない!」と指摘されるかと、どきどきしていた。


  石風呂のお湯は無色透明で、「こりゃいい湯だなあ~」と思うほどのことはなかったが、どうどうと流れ出ており、ざぶっと入るには気持ちがよかった。


  お湯に浸かったり、浴槽の縁に腰掛けたりを何回か繰り返して、出た。


  脱衣所に出て身体を拭いていると、

  「その色じゃあ、まだあったまってないねえ。」

  いきなり後方から言われた。

  振り向くと、お湯から上がった地元民らしきおばちゃんが3人、長いすに座って休んでいる。

  「あと5分!」

  違うおばちゃんが言った。

  「(道後のお湯を)悪く言われちゃかなわんでねっ!」

  もう一人のおばちゃんが言った。


  ワタシは、「はい。」と言って、そのままもう一度浴場の中に入っていった。


         

  5分以上は入って出て行くと、先ほどのおばちゃん3人衆はまだいた。

  そして、ワタシを見ると、

  「その色なら合格!!」

  と、声をそろえて言ったのであった。

 
  



  

  

  

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isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

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