スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

犬とおじさん

  こう側からやってくる犬を連れたおじさん。
  それを避けるために、ワタシは通りの反対側に急ぎ足で渡った。

  犬が苦手だからではない。

  おじさんがタバコを吸っていたからである。たばこ

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

  むかし、父の吸うタバコは吐き気がするほど臭かった。実際、車の中で吸われた時には、幼いワタシは必ず吐いた。それで「タバコ嫌い」の基礎は出来上がったのだが、半径5メートル内に「只今喫煙中の人」を感じれば、ダッと走って逃げるセロリ師匠に従ううちに、弟子のワタシも「大タバコ嫌い」へと進化した。

  (セロリとタバコ小話  昔セロリ師匠は喫煙者であった。若かりし札幌時代、ススキノの道端に落ちている吸い残したタバコを拾っては、吸っていたそうだ。そんなある日、タバコを吸っているときに、卒倒した。その後いっさいタバコを口にしなくなったと言う。)

  
  をもどして。。。

  タバコを吸いながら犬の散歩をしているおじさんを回避しながら、ワタシは思い出した。
  ある「犬とおじさん」のことを。

  
  そのおじさんは毎日、朝、夕と犬を連れて近所の公園を散歩していた。
  おじさんは、とても背の低いかわいらしい感じの人。そして、一緒に歩くのは雑種だと思うが、かなりデカイ茶色い犬だった。二人のバランスがまた微笑ましく、初めて見たときに覚えてしまった。
  
  見ていると、小さいおじさんの散歩の仕方は、犬主導だ。
  犬が行く方向へ自分も歩く。決して「こっち来い!」などと引っ張ったりしない。
  犬が休めばおじさんも止まる。犬が座ればおじさんも座り、犬が再び動き出すまで、犬の身体をなでているのであった。

  
  いつかワタシは、小さいおじさんと挨拶を交わすようになった。

  そして、犬の名前は「ももたろう」だと聞いた。
  ももたろうはデカイけど、まだ3歳という事も知った。

  更に明らかになったおじさんの「ももたろうかわいがり度」。

  おじさんは、「ももたろうに美味しいのを飲ませよう」と、ももたろう用に値段の高い牛乳を買う。
  おじさんは、自分は食パンを食べるのに、「ももたろうはバター入りの美味しいのが好きだから」とわざわざ別のパンを買ってやる。

  「ももたろう中心」で、おじさんは動いているのだ。 LOVE ももたろう

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

  んなある日、ワタシは目にしてしまった。

  「小さいおじさんがタバコを吸っている!

  
  非常に残念だった。
 
  そして静かに問うた。

  「小さいおじさん、アナタは本当にももたろうを愛していますのか?」と。


  犬の嗅覚は、人間の何十倍も優れていることは、大人ならたいがいわかるだろう。そしたら、愛する犬のすぐ横でタバコは吸えまい。



  タバコを吸う小さいおじさんの横で、ももたろうは普通の顔をしていた。可愛がってくれるおじさんに我慢してあげているのかもしれない。心の中では
  「かあー!毎日毎日くっせーなー、もう!!」
  と叫んでいるのかもしれない。


  「タバコ好きの犬」もひょっとしているかもしれないが、犬を連れてタバコを吸う人はほんとの愛犬家ではないね、と思うのだった。

          

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。