うたがわれる人


 春うらら。

 町の中は、いつのまにか色とりどりの花々で賑やかだ。


 買い物にでかける。
 陽気もいいので、自転車に乗って行くことにした。この季節は自転車乗りにもうってつけだ。

 信号のない横断歩道で止まる。
 片側の車線は車が並んで信号が変わるのを待っている状態。もう片方からは、パトカーがやって来た。
 パトカーはゆっくり向かって来ているし、横断を待つ自転車を先に通してくれるはずと見こし、ゆっくりと横断歩道を渡った。

 この横断歩道は、だいたいにおいて渡るのに待つことになっている。流れている車たちは、横断者のために止まってくれることは少ないからだ。それを今日は、ほとんど待たずに渡れた。パトカーラッキー。

 そう思いながらしばらく走っていると、「すいません、こんにちは」と後ろから声が来た。
 自転車をこぎながら振り返ると、先ほどのパトカーが斜め後方におり、一人の警察官が窓から顔を出して「すいません」と私に向かって言った。
 なに?と思って停まる。
 パトカーも停まり、警官一人が降りてきた。若いが数年は警官として仕事をしているふうな感じ。180センチ弱かと思われる身長。太ってはいないがしっかりした肉体を感じさせる。その眼はこちらの目をしっかりと捉え、ちょっとの動揺でも現れようならどうしてくれよう、というものだ。
 「その自転車に鍵は付いていませんか?」と訊く。
 私の自転車は、埼玉の自転車やからネットで買った中古のもので、自転車そのものには元々鍵はなく、ループ錠を二つ使っている。
 そう言うと、「自転車の盗難が多いものですから。この辺りにお住まいですか?」とまた訊いてきた。
 そのうちに、もう一人の警察官も降りてきた。こちらはもっと若い感じで顔つきややソフトやや青白い感じ。でも背は180㎝以上。
 二人の警察官に左右から挟まれる。
 「登録が埼玉県になっていますが、愛知県でも是非やってください。」と言われる。
 そんなのやりませんと思いつつ、「はい」としっかりした口調で答える。
 「では、すみませんでした」と言って二人の警察官はパトカーに戻って行った。

 
 自転車泥棒と疑われた自分。
 鍵の問題ではないと思う。
 自分の風貌がそう思わせたと思う。
 自分もそちら側の人になったんだな、と思った。




 

Tシャツで


 夜。風呂に浸かったでなく、シャワーだけ浴びてから半袖Tシャツを着てベランダに出た。

 寒くない。心地よい。

 また季節がすすんだようだ。

 ニュースでは花粉飛散も最高潮から抜け出しつつあるという。自分の症状からみると、その終焉はまだまだだが、鼻水の質が変わった気がする。花粉症が3月始めに始まりしばらくは、するすると水のような鼻水が出た。それが近頃は、粘着質のものになり鼻が詰まる感じがある。特に夜中と朝起きた時。起きた時は、水状のと粘着と交互に来たりする。

 こないだ一つバイトが終わってから、薬を飲むのを止めてみた。たまに症状の酷い日があるが、飲んでも飲まなくても、そうたいした違いがないように思える。
 ある知人は、腸内環境を整えることにより、薬に花粉症を治そうとしている。主に、毎日450gのヨーグルトを食べ、一日おきに納豆を摂取するというのがその方法。それで昔より症状は軽くなったらしい。
 
 ここの所お通じが良くなってきているので、わたしもそれに倣っていこうかと思う。歳も取ってきているから、こういうことも鈍感になってくるはず。来年は薬なしが夢。

プロフィール

isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード