給湯器が昨日壊れた。


 午前中は点いたのに、夕方シャワーを浴びようと思ってお湯の蛇口をひねったが、いくら出し続けても水しか出なかった。
 もうすっぽんぽんになっていた私は、精神統一を必死で行い、水で頭から身体から全部洗って流した。


 今日、マンションの管理会社に電話をしたらガス修理業者が今日中に来られるかははっきりとは分からないと言われた。
 「ですがお客様、屋外の設備を見ていただいて、そこにあるコンセントを一度抜いてまた差し込んでいただくと、一時的にですが復旧すると思います」と、管理会社の中年の女性職員が教えてくれた。
 裏ワザというのはいろいろあるものだ。


 結局、わたしの部屋の給湯器はとても古くなっており、つまりもう、寿命だったと型番を知らせて判明。

 「ガス修理には今日中に行けるんですが~、時間が5時から6時くらいで~。はい~。時間がはっきりしたら担当の物から連絡しますねー」と、ガス会社の若そうなお姉さんが電話をくれた。


 しかしなかなか電話が来ない。
 シャワーを浴びたくなって、教えてもらった裏ワザを使うと本当に復旧したので、さっと浴びてしまおうと風呂に入った。

 シャンプーをしてリンスを塗りたくったとき、「ピンポーン」とインターホンが鳴る。えー。とりあえず無視する。
 もう一度鳴ったがやはり無視。しばらくして3回目のピンポンがあり、わたしはリンスがベタベタの頭のまま、身体だけ拭いて出た。

 「交換中はすみませんがガスが使えませんのでお願いします」
 修理のお兄さんはインターホン越しに言った。

 給湯器交換は40分ほどで終わった。
 けれども私はべたべた頭のままではいられなくて、やっぱり今日も精神統一をしながら頭と体を水で流したのだった。
 真冬でなくてほんとうに良かった。
 そして、つつがなく動く給湯器ってすばらしい。



 

 

ストレス欲?

 久しぶりに夢を見た。


 夢には、教員やっていたときに最後に受け持った5年生のクラスの男の子6人全員が登場。

 当時と変わらない様子で悪ふざけをしてくれ(大人しかったり真面目な方だった子は、悪がきに釣られていっしょにふざけてしまったという感じだった所まで同じ)、担任の私は周りの目から離れたところに6人を連れて行き、そこで叱ろうとする。けれども6人は正座しつつもだらけ切り、余所を見たりして全く反省の色無し。そこへ違う学年の子どもらが来たので、私はまた場所を変えて話そうとする。そこにはスーパーの冷蔵庫のようなものがあり、6人はふざけてその冷蔵庫の中に潜り込んで笑いながら、私の話を聞いているのやらいないのやら。そしてそこへまた、違う子どもや他の先生たちがきてしまい、言うことを聞かせられない私は、力不足の自分が情けなく恥ずかしいのと、「アアアーー!ンもうーー!!」というイライラが大爆発ー!!・・・・

 ・・・という所で目が覚めた。精神の疲労を感じる。


 先生辞めてもう何十年も経つのにまだ、こんな夢見るなんて。。

 あまりにもストレスの無い生活をしているからきっと、こんな夢見たんだろう。

 こんな気持ちの伸ばしどころが無いような気分。
 無縁の生活は宝とも言える。












  

ハーブちゃん


 村上春樹ハードボイルドワンダー

 
 ここのところ毎晩楽しんで読んでいる。とても楽しんで読んでいる。


 この作品は1985年に出されたものだが、わたしは初読みだ。珍しく本を買ったのかというとそうではなく、もらった。

 ハーブちゃんからもらった。

 ハーブちゃん34歳。東京生まれ。体格よし。精神のバランスよし。働く能力あり。酒が好き。

 ハーブちゃんは夏の期間労働の仲間で、寝食をともにした。まさにその言葉通りに、わたしたちは3食の飯を一緒に食べ、8畳ほどの同じ部屋で寝起きし、ひと月の間はいっしょに風呂にも入っていたのだ。あんなに濃く時間を供にし、自分が健康で正常な精神でいられたのは、間違いなくハーブちゃんが良かったからだ。いい具合にゆるい。豪快で面白い。

 いつだったか、わたしはハーブちゃんともう一人の仲間に”肩たたき券”を作って渡した。
 肩たたき200回、肩もみ付き。母の日などに小さな子どもがよくやるやつ、、、と言ってもイマドキの子どもはやらないかもしれないが、を、ちゃんと手書きしてあげたのだった。


 別れる何日か前の夜、寝に部屋へ入ると、わたしの枕の上にこの本が並べておいてあった。
 横に並べた布団の上にはハーブちゃんが正座して座っていた。
 
 「今までありがとう。これは肩たたき券のお礼です」と、ハーブちゃんは言った。

 
 『ハードボイルド・・・ 』は、村上春樹の作品の中でハーブちゃんが一番好きだという作品であり、わたしが読んだことないから次読んでみようと話していた本だった。そして、期間労働の地には読んでよいとされる本が沢山あったのだが、今一つ読みたくなるものがなくて、「春樹が読みたいなあ」とわたしはこぼしていたのだ。それでハーブちゃんは、別れの日ではなく、ちょっと前倒しにしてくれたのだった。


 けれどもわたしは、結局期間労働の地にいる間は殆ど読まなかった。なんだかもったいなくて。

 
 いま、毎晩毎晩、静に楽しくてうれしい。
 ハーブちゃん、ありがとう。
 あの肩たたき券、まだ使ってなかったよね。
 有効期限、無期限にするから、いつか使ってくださいね。



お弁当配達の変更です


 イソギンチャクのお弁当を食べてくださっている皆さま、ありがとうございます。

 配達のご注文で、数の変更をさせていただきます。


 ご注文をお受けするのは、同じ金額のお弁当を、昼は5個以上、夕方は10個以上とさせていただきます。

 数が満たない方には申し訳ありません。


 宜しくお願い致します。


英国の。。。


 桜が紅葉始めている。今年の桜はあんまりきれいな感じがしない。


 今朝の散歩ですれ違ったおばさま、髪を茶色に染め色白ではあるが、推定60歳は確実に超えているその方は、散歩するにはややステキすぎる服を身に着けられていた。

 白い開襟シャツの上にグレー調の大き目なチェック柄のブレザー、その下には無地であるがブレザーよりもやや濃いグレーのひざ上半ズボン。黒っぽい靴下に茶系の紐付皮靴。背中には少し明るい感じの茶色の皮のリュックを背負っていた。

 おばさまとは往復で一回づつすれ違ったので、どこかへ出かけるのではなく散歩の人のはず。


 思うにおばさまは、英国王立パブリックスクールの熱烈なファンだろううことで、納得した。

 彼女と比べたら自分は、まったく普通のTシャツ・ジャージ姿で、なんにも面白くない。



 

コーヒーなど

 香りの話つづきでコーヒーのことなどを少し。

  丸山コーヒーカフェラテ

 こちらは軽井沢の辺りで人気を博している丸山珈琲店のカフェラテです。

 常日頃、カフェはもちろん喫茶店にも滅多に行かないのですが、こちらは期間労働中に連れて行っていただいたのです。スタッフの一人がある資格試験に合格したのでそれがわかった当日の簡単な祝いだったのですが、全く関係ないわたしまで奢っていただいたのです。

 「まずはこれを飲んでみて」と言われるだけのこの店のカフェラテは、糖分が入っていないのに柔らかくて甘さを感じました。ミルクの質とか温度が良いのでしょうか。とても美味しかったです。とは言っても、わたしはコーヒーのことは正直よくわかりません。カフェラテなんか、ほんとに知りません。

 家ではインスタントコーヒーを常飲しています。
 コーヒーは飲み過ぎると良くないと言われていますが、先日TVから得たことには、一日4杯以上飲む人は糖尿病のリスクが減るとか。まあ何事も自分に合うかどうかですが、とりあえずたいてい一日一杯は飲みます。
 今日は粉インスタントではなく、母がくれた個包装のドリップパックコーヒーを淹れて飲みました。因みにマキシムのちょっと贅沢な珈琲店~ふくよかな味わい 黒珈琲~というやつです。

 セロリ師匠の教えに従い、湯は決して沸騰させず二酸化炭素が残るぐらいの熱さまでもっていき、あとは袋の淹れ方に従いつつ鼻歌も交えながら淹れました。

 コーヒーはやはりまず香りです。粉インスタントでもわたしは楽しめるのですが、鮮度が保たれる個包装にはかないません。いやホントに、”ちょっと贅沢”でありました。香りにキンキンした所がないといいますか。それは味わいにも通じており、まるでお茶の仲間でもあるようでした。湯の量が多かったか?そうでもないと思われます。

 香りに続くコーヒーの楽しみは、湯気です。
 ソファの端っこに腰掛けながら、午後2時の暖かい秋の陽の光を感じつつ、今日、それがわかりました。
 使っているカップはリサイクルで確か100円くらいで買った一応ノリタケの薄めのカップです。
 そんなものでも、その口から立ちのぼってくるコーヒーの湯気には、しあわせ感が含まれています。ああ、寒い時期は苦手な方ですが、寒いからこそ得られるウレシイモノもあるのでした。


 丸山珈琲は多分上等の珈琲店でしょう。一緒にいただいた塩の効いたチョコレートケーキも濃厚で美味しかった。

 だけども、狭い部屋の中でひとりゆっくり飲むインスタントコーヒーも捨てがたく、そこにしかないシアワセもある。
 そして、お腹ペコペコでお金も持ち合わせてない時にリュックサックの中にロッテのエンゼルパイを見つけ、齧それを一口った時の口に広がるあの庶民的チョコレートの直線的な甘さと美味さ。

 上等にはないところの楽しみを感じられるままでいたいものだと思います。


丸山コーヒーのケーキ
    洒落ています。


 
 
 
 

日常、そして香り


 夏の期間労働から帰還して約一週間経ちました。

 帰ってすぐに庭仕事、実家に行ったりなどありまして、元の静かな生活に今日戻ったかんじです。


 標高1100メートル、今年の紅葉は9月に始まっている期間労働の彼の地では、金木犀が育ちません。
 こちらに帰ってまず嬉しかったのは、金木犀の香りです。家の駐車場のそばに毎年良く花をつける金木犀が一本あって、それがまだまだ勢いよく芳香を放っているのです。そこのお宅のご婦人ははっきりと変人であり、なるべく姿を見たくないし見られたくもない方なのですが、その木犀だけは避けがたい。思わず近寄って深呼吸。

 しかし香りというのは、特に良い香り、好きな香りというのはまことに心身をリラックスさせてくれるものでございます。
 金木犀は毎秋のお楽しみですが、例えば今日などは使っていた台所洗剤が切れまして、新しいものを出したのですが、それが「アップルアロマの香り」。スポンジにチョロっと出したとたん、「あーいいにおい!」と声が出ました。そして笑顔。もちろんアップルと言ったって偽リンゴ。香料のいつわりの匂いであるのですが、仕事場でもある流しで洗い物をしているわたしには充分な癒しであるのです。

 今日のもうひとつのよい香りはコーヒー。それについてはまた明日。


プロフィール

isoginchaku

Author:isoginchaku
名古屋市緑区在住。たった一人の弁当屋。
只今休業中。

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード